CNAME

CNAME(Canonical Name)は、Domain Name System(DNS)の一部で、一つのドメイン名を別のドメイン名に「エイリアス(別名)」として紐づけるための設定です。簡単に言えば、あるウェブアドレスが別のウェブアドレスとしても認識されるようにするための名前のリンクです。

例えば、あなたが「www.example.com」というウェブサイトを持っていて、同じ内容を「web.example.com」でも表示したいと思った場合、CNAMEレコードを使って「web.example.com」を「www.example.com」に紐づけることができます。この設定をすると、ユーザーが「web.example.com」にアクセスしても、実際には「www.example.com」の内容が表示されます。

CNAMEの主な利用場面は、サブドメインの管理やサービスの移行です。例えば、メールやウェブホスティングを別のサービスプロバイダーに移行する際に、ドメイン名はそのままで内容だけ別の場所に指すように設定できます。

ただし、CNAMEは基本的には他のDNSレコード(例:AレコードやMXレコード)と同時には使えません。それだけ注意が必要です。

簡単にまとめると、CNAMEは一つのウェブアドレス(ドメイン名)を別のウェブアドレスに「リンク」するための設定で、ウェブサイトの運営やサービス移行で非常に便利です。