サービスサイトをmovabletype.netに移行しました。

この度、サイトリニューアルのタイミングでCMSをMovableType.netというSaaS型のCMSに乗り換えました。以前はオンプレミス型の別のCMSを使っておりました。導入に当たり検討したことなどを書きたいと思います。

オンプレミス型は管理コストが大きい

オンプレミス型は、自身で管理する環境(Webサーバーなど)に、自身でインストールし、自身で運営・管理します。これまでQRoutonではAWS上に環境を構築して別のCMSをインストールをして運用していました。トラブルなどは滅多に起きませんが、起きた場合は自分達で対処しなくてはなりません。

SaaS型にすることで、そういった一切を気にしなくて良くなりました。

ノーコードも検討

昨今流行りのノーコードのCMSも検討しました。ノーコードとはHTML/CSS/JSを理解している必要はなく、コードを書くこともなく、GUIを操作するだけで全て完結出来てしまう優れものです。管理画面もナウでヤングで素敵です。

が、今回は見送りとなりました。その理由は移行するページ数の多さです。今回は新規ではなくサイトのリニューアルで、FAQや利用ガイドなど旧環境から新環境へ移行するページが100を超えていました。

ノーコードCMSは合計で10ページくらいまでの規模で、お知らせも月に1〜2回あるかないかくらいの規模では非常に有益かと思いました。

MovableType.netで良いと思った機能

リダイレクト機能

サイトのリニューアルの場合、旧と新で全く同じURLに出来ることはあまり多くない気がします。CMSによってパスのルールが異なる事があるからです。例えばhttps://qrouton.jp/contact.htmlhttps://qrouton.jp/contact/のように。

MovableType.netには標準でリダイレクト機能が付いています。/contact.htmlにアクセスされたら/contact/(index.html)にリダイレクトさせる、といった設定が出来るので、リニューアル後のリンク切れを防ぐことが出来まs。

フォーム機能

お問い合わせフォームなどのフォームを作れる機能です。設問の選択肢によって項目を表示・非表示出来たり、独自のCSSを適用できたり高機能です。確認画面を挟むか挟まないかの設定も出来ますし、受付完了メールも送信可能です。

プラグインが使えない

オンプレミス版のMovableTypeには便利なプラグインがいくつも存在しますが、MovableType.netではプラグイン自体が使えません。これは一見デメリットのようですが、メリットでもあります。現場で勝手にプラグイン追加されていて「バージョンアップで使えなくなった」といったトラブルも起きません。

ステージング機能

Webサイトの場合、通常は開発環境・ステージング環境・本番環境のようにいくつかの環境を用意します。本番環境しか用意していない場合、機能追加作業も公開中の本番環境で行わなくてはならず、そうなるとテンプレートの記述ミスでユーザーにエラー画面を表示させてしまうような事態も起こりえます。

MovableTypeにはステージング機能がついており、これは、本番環境をコピーして新たに環境を作り、本番に影響を与えずに機能追加などの作業を行える機能です。作業が終わったら「本番環境へ適用」することができます。これがあれば、複数の開発環境を保持し続ける必要はありません。

サポートとマニュアルが充実

公式マニュアルがしっかり整備されているので、これを見ればほとんどのケースは解決できます。わからない場合も管理画面のヘルプからお問い合わせするとメールで回答してくれます。